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【戦国BASARA】*月夜の盃*【R18】

第4章 恋の残り香





──安土山は静まり返った。

その一瞬の天守の様子を、誰もが手を止め、息を飲んで見ていたからだ。

大きな光とともに、魔王に最後の一撃を放った政宗と幸村。

それを魔王は逃げずに受け止めた。

その結末を、誰もが見ていたのだ。


立ち込める煙。

さらに崩れゆく城。


──倒れたのは、魔王。


二人は勝ったのだ。


いつの間にか夜は明けていた。

城の頂に立つ勝者を、日の光が照らしている。

安土山に、良直の法螺貝と、兵たちの歓声が響き渡った。


「「うお───!!」」

「「筆頭ー!!」」

「「真田の兄さん!!」」



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