第4章 恋の残り香
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政宗と幸村は立ち塞がる門に足留めされていた。
しかしそれを破る富嶽の砲弾が次々に撃ち込まれていく。
ときには兵を散らし、高くそびえる門を崩していった。
「ハッ、西の野郎も随分とcrazyじゃねぇか。」
「政宗殿! 海からの助太刀ありがたく頂戴し、我らは魔王の元へ向かいましょうぞ!」
「言われなくても分かってらぁ! come on!」
二人は馬から飛び上がり、城の外壁を駆け上がっていく。
城の中枢には鉄砲部隊が潜んでいるが、海からの砲弾がそこを次々に叩いていった。
崩れる城の瓦礫を避けながら、二人は素早く天守にたどり着いた。
「覚悟しやがれ!魔王のオッサン!!」
「観念なされよ!第六天魔王!!」