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【戦国BASARA】*月夜の盃*【R18】

第4章 恋の残り香





「あ────! ダメダメダメ────!!」


ドンガラガッシャーン、と、笑えるほど激しい音とともに、私の体は見事要塞へと着地した。

囲いの一部をバキバキに壊してしまったが仕方ない。

いやぁ、それにしても、また思ったより、痛くない。

あの高さから、動く要塞へと飛び込んでいったのだから、死んだっておかしくはないはずなんだけれど・・・。


「・・・あれ?」


あったかくて、ゴツゴツしてて、動いてて・・・


「・・・テメェ・・・」


・・・前にも、こんなことあったような・・・。


ぱちりと目を開けると、私の体の下には、大男が下敷きになっていた。


「す、す、す、すまないっ!」


急いでそこから退いたが、私はその大男の風貌に思わず息を飲んだ。

風に揺れる白銀の髪に、野性的な眼光。

海の男を思わせる体つきは、触れた感触が手に残るほどに逞しい。

この男・・・。


「・・・長曾我部・・・元親・・・?」

「・・・空から降ってきた嬢ちゃん、お前さん俺を知ってるのか?」


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