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【戦国BASARA】*月夜の盃*【R18】

第4章 恋の残り香






──ここで各々の役割は定まり、それぞれの目的を果たさんと道は分かれることとなった。

佐助様と片倉殿は、伊達・武田の両軍を率いて城を落とすこと。

政宗殿は幸村様と合流し、先陣にて魔王の首を狙うこと。

私は包囲網への望みを捨てず、近隣諸国を安土山へと集めること。


──政宗殿と片倉殿は先に安土山へと向かった。

佐助様は私の毒が体内から消えるまで、ここで付き添い、それから安土山へ向かうという。


「痛くない? 紫乃」

「はい。申し訳ございません、手当までしていただいて・・・」

「いいっていいって。・・・何だろうねぇ、娘を嫁にやるときの気持ち? 今のうちに紫乃に構っておきたいんだよね。」

「・・・はい?」


私の太股に包帯を巻きながら、佐助様はしみじみと笑っている。


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