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【戦国BASARA】*月夜の盃*【R18】

第3章 二人の主君




「・・・結局アンタ、真田幸村のことをどう思ってんだ」

「・・・は? 幸村様を?」


その質問は初めて奥州の城へ行ったときもされたが、何度されても答えは同じだ。


「敬うべき主とかなんとか言ってたが・・・それだけか?」

「そうだ。主君であり、友であり、兄弟だ」

「・・・・あっちはそう思ってねぇだろうな」


何だコイツ。

何が言いたい。

なぜいつも和解したと思ったら喧嘩をふっ掛けてくるのだ・・・


「どういう意味だ!」

「・・・あっちは、アンタに惚れてるようにしか見えねぇっつってんだよ」

「なっ・・・!?」


またからかっているのかと思ってキッと睨み付けたが、すぐ隣にいるこの男の目は真剣だった。

私の心の奥底を探るような、鋭くて深い目をしている。


─ドクン─


思わず、胸が鳴った。

なんなのだ、さっきから。

この意味の分からない感覚は。


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