第13章 【番外編】ニンギョ×ト×フェイタン
終わらない快楽にヨがって腰を揺らす度に揺れる豊満だけどまだ発展途上な胸。滲む汗で身体に張り付く髪の毛を乱暴にかきあげる。
『無理無理、むりっ…またイっちゃう…!』
生理的な涙を零しながら身体と膣内を痙攣される。なんて美しく乱れるのだろう、とフェイタンは頭の片隅で思うも自身もそろそろ限界が近い。抱えていたチェリーの身体をベットに倒すと細い腰を掴んで律動を早める。
『んぁ、やっ…あっ………やだやだ…!また…』
嫌々、と首を振るチェリーを気遣いたい気もするが生憎そんな余裕は無い。
『ぁぁあぁあっ!』
大きく弓形に仰け反る。咄嗟に自身をズルリと引き抜いてチェリーの腹の上に欲を吐き出すと密口からはまた透明な液体がボタボタと溢れる。息を整える為にチェリーに覆い被さる様に倒れ込むと鼻腔を擽るのは甘い香りと汗の香り。
「………はぁ…」
未だに僅かだが痙攣するチェリーの身体と自身。
「チェリー?」
『ふぇ、た…』
※※※
さらり、と絹糸の様な髪の毛を梳いても反応は無い。
「無理させたか」
気を失う様に眠るチェリーに話し掛けるも独言になる。
出来る範囲の後処理を済ませて布団を掛けると僅かに身じろぐ。
「………」
自己中心的ではない相手を気遣いながらのセックスは恐らく初めてだった。自分にもこんな一面があるんだと自分を嘲笑しながらチェリーの頬に手を滑らせる。
「今までで一番ヨかたよ」
軽いキスを落として開いた窓に足をかける。
「おやすみ、チェリー」
窓から静かに飛び降りて闇に姿を眩ます。
~Fin~
番外編なので本当にもしもの話。
続編も執筆する予定ですし、オチも未だに決まってないので本当にもしもの話。
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