第6章 温泉旅館でときめいて

「あのさ、ゆめ……」

「？」

「あー、なんだ、その……よかったら舐めてくれないか……？」

「え？」
ゆめが目を見開いた。　　　　　

くそっ、自分から頼むのは恥ずかしすぎるな。情けない気もするし。

俺は取り繕うように頭を掻いた。
「ま、まあ、別に嫌ならいい。悪いな、ゆめ。今のは忘れてくれ」

『ゆめが浴衣姿で奉仕してくれたら』と、つい考えちまった。チッ、余計だったな……。

「悪くなんかないです」

ゆめが起き上がり、俺の髪にそっと手を伸ばした。

「で、でも嫌だろ……？」

「全然。霊幻さんのなら……」

優しく髪を撫でられ、心臓が早鐘を打つ。

マジかよ……。やってくれるのか。

俺は唾を飲み込むと、布団に尻もちをついた。期待のあまりゾクゾクしてくる。

ゆめはそっと俺の浴衣の裾を捲った。露わになる下半身。ブリーフが見事にテントを張っている。

「わあ！　霊幻さん、すごいですね！」

ツンツンとつつかれて、鋭い刺激が走った。

「くっ……！」

「すみません！　痛かったですか！？」
ゆめが驚いて手を引っ込める。

「いや大丈夫だ……。気にせず続けてくれ」

「は、はい……！」

ゆめは俺のブリーフを下ろした。勢いよく飛び出した肉棒が天に向かって屹立する。

「やり方はわかるか？　まずはこうやって握って……」　

ゆめの手を取り、自身を握らせた。

「霊幻さん、すごく固いですね……」　

「あ、ああ。もっと力を入れて握ってほしい」

「こうですか？」　
素直に従うゆめ。強く握られ、俺は快感に呻いた。

「そ、それで先を舐めながらしごいてくれ。こういうふうに……」

彼女の手を上から握り、上下に動かす。

ゆめは肉棒の先端に口を近づけ、舌を出した。