《モブサイ》サギ師のあなたに脱がされて (霊幻/R18)
第3章 アロマオイルに溶かされて
「何って肩甲骨のマッサージだよ。背中出さなきゃやれないだろ?」
「でも、下着も何もつけてないし……」
「気にすんな。俺の誕生日にもっとすごい場所見せてくれただろ?」
「なっ!?」
ゆめの顔が真っ赤になる。
本当にあれはすごかったな。ゆめの身体はどこもエロくて。仕事が忙しくてあの日以来抱いていないができればもう一度……って、何を考えているんだ、俺は。
首を振って邪念を追い払う。
「とにかく任せろよ。楽になるぞ?」
諦めたのかゆめはしぶしぶ頭を戻した。オイルをつけて、背中に指を這わせる。
「ぁんっ!」
ゆめがビクンと跳ねた。
「あ、悪いな。強かったか?」
「い、いえ……」
ゆめが震えながら首を振る。
なんだ? そんなに強くしたつもりはなかったが。
「じゃあ、肩甲骨まわりをやるぞ。痛かったら言えよ」
力を入れて、背中をほぐす。
ゆめは気持ちよさそうに息を吐いた。
「んっ、んっ、ぁ……すごいっ……霊幻さんっ、気持ちいい……です……」
「そうか……」
なんだろうな。ゆめの声の出し方がちょっと……。
「霊幻さん?」
声をかけられ、我に返る。つい手が止まっていた。
「悪いな。続けるぞ」
「はい」
オイルをさらにつけ、ゆめの背中をぐっぐっと押す。再び気持ちよさそうに漏れるため息。
さっきの声、もう一度聞きたくなってきたな……。
ムラムラと邪な気持ちが湧いてくる。無駄な肉のない白くきれいな背中。俺は背骨に沿って、すうっと指を滑らせてみた。
「ひゃあぅっ!」
ゆめがビクッと飛び跳ねる。
「すまん。痛かったか? 次はもっとソフトにやるから」
「ち、違いますっ。霊幻さんの手つきが――」
五本の指を使い、触れるか触れない程度の弱さでまた一直線に背骨を撫でる。