《モブサイ》サギ師のあなたに脱がされて (霊幻/R18)
第2章 サギ師のあなたに脱がされて
あとはもう夢中だった。
手を繋ぎ走るように駅へ向かって、やってきた電車に飛びのった。
乗車中も見つからないように指を絡ませ、目的の駅についたとたん駆けおりる。
待てない。早く抱きあいたい……。
家まで走って鍵を出す。焦ってなかなかうまく開けられない。
ガチャリと音が響いた瞬間、ふたり揃って玄関になだれ込んだ。
「ゆめっ……」
靴を脱ぎ捨てると、廊下で抱きあう。霊幻さんがキスをしながら、ワンピースのファスナーをおろした。
「霊幻さん……部屋へ……」
「いや、待てない」
すとんと落とされるワンピース。すぐにブラジャーに手がかかる。
「ゆめ、こんなの着てるんだな。着け心地いいのか?」
「……まさか自分も着ようと思ってます?」
「趣味じゃねぇぞ? また女装して潜入しないといけないときがあればな」
ブラジャーを奪われ、霊幻さんが胸の膨らみに口づけた。優しく唇を滑らせ、頂上の蕾をちゅうっと吸う。
甘い電流が走り、背中をそらせて声をあげると、今度はもう片方も吸われた。ショーツを剥ぎとられ、彼の前で身体を震わせる。
「きれいだ……」
ぽつんと呟いて、また蕾を丁寧に舐める霊幻さん。
「ぁっ……やぁんっ……」
彼の口の中で硬く勃ちあがる蕾。温かい舌がふくよかな乳房をしっとりと濡らしていく。
「霊幻さんは脱がないの?」
「脱いでほしいか? 脱がせてもいいぞ?」
私の手を取り、首元へ導く彼。ネクタイを解いて、ワイシャツのボタンを外してあげると、彼は照れくさそうに上半身裸になった。
「霊幻さん、可愛い……」
彼の蕾にもキスをする。
「くっ! ばっか、おまえっ……!」
霊幻さんが苦しそうに声を漏らした。