• テキストサイズ

先生、好きです。【R18】

第6章 もう1人


颯太side

「出欠取るぞー。」

皆夏休み明けだからか、だるそうだ。
ただ、伊藤だけは違う。

何かいいことでもあったのか?

「今日から文化祭に向けて準備が始まる。まずは何するかだが、お前らに任せていいか?」

すると伊藤が手を挙げた。

「先生、僕が文化祭の委員長になってもいいですか?」

「そうだな。他に意見がなければ助かる。」

他のみんなは何も言わない。

「じゃあ伊藤頼む。」

「はい。じゃあ、まずはどういう事がしたいかだけど・・・」

今まで興味無さそうだったが、女子が積極的になる。

「女装カフェとかしたい!」

「それ、俺らだけじゃん!女子何すんだよ!」

「厨房とかメイクとか!」

文化祭あるある。
女子と男子で意見分かれがち。
教師はこれを見てるだけでいいから楽。

「絶対やだ。それだったら定番のお化け屋敷だろ。」

「ド定番すぎて嫌。」

すっげぇ揉めてる‪。
伊藤1人で大丈夫か?

「そうだなー・・・これはどうかな?教室ではお化け屋敷。ステージで女装男装してダンス。とか?」

「まぁそれだったら・・・両方の案が入ってるな。」

「えーでも男装?」

「俺達は女装するんだからいいだろ?」

話がまとまってきた。
伊藤すごいな。

「それじゃあ大まかな事はこれくらいで。あと1人くらい手伝って欲しいんだけど・・・飯塚君。どうかな?」

「・・・は?」

伊藤が宏を指名した。

「君、部活とかないだろ?他のみんなは部活動生だからさ。」

なるほど。
逃げられない理由考えたな。

「飯塚、手伝ってやれよ。」

宏に声をかける。
せっかくだから体験するべきだ。

「はぁ、わかったよ。」
/ 129ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp