第5章 夏デート
颯太side
「着いたー!」
晃と俺は、2日目にあるテーマパークに来た。
夏休み中ということもあり、かなりのお客さんの数だ。
周りは日本語だけでなく、聞いたことの無い言葉を話す人達も少なくはなかった。
「颯太さん!まずは何に行きます?」
晃も楽しみだったのか、かなり興奮しているようだ。
「そうだなー、まずはもっとテンション上げるためにショップで頭に被るようなもの買おうか。」
「いいですね!」
まだ、何のアトラクションにも乗ってないのに楽しんでしまっている。
「颯太さん、凄く似合います!可愛いです!」
「そ、そんな事ない・・・////」
「写真撮りましょう!?」
「お、おぉ////」
楽しい。
楽しすぎる。
「よし、じゃあ次はあれに乗りませんか?」
「いいな。」
晃が手を引っ張って行ってくれる。
この手を離したら、はぐれてしまいそうだ。
握ってた手を更に強く握りしめ、若干早歩きで進む。
「お、すっごい並んでる・・・」
「いいんじゃないか?ゆっくり話す事できるし。」
「それもそうですね!」
俺と晃は列の最後尾に並んだ。
「楽しいですね。」
「そうだな。来れてよかった。」
「颯太さん・・・その・・・」
?
晃が何か言いたそうにして口をモゴモゴさせる。
「い、いえ・・・やっぱ後でいいです。」
「なんだよ・・・ハッキリ言え。」
「う・・・」