第4章 2人の彼氏
颯太side
「ここの問題は・・・」
2人と付き合う事になって1週間。
何の変化もない。
「じゃあ、これを利用して・・・この問2を・・・?」
授業中に目に入った宏を見ると、少し具合が悪そうだ。
汗もかいてる。
確かに今日はいつもに増して暑いからな。
あいつ、暑いのは苦手だって言ってたな。
「飯塚?大丈夫か?顔色悪いぞ?」
「・・・大丈夫。」
絶対大丈夫じゃない。
けど、無理に保健室行かせるのもよくないよな。
後で声かけるか。
「そうか・・・じゃあ、この問題を・・・」
授業をそのまま続けることに。
「じゃあ、今日はここまで。」
さっきよりも顔色が悪くなっている。
「宏・・・大丈夫か?」
肌にそっと触れると、かなり熱くなっている。
「おい・・・お前、熱あるんじゃ・・・」
「・・・ない・・・」
「あるって。保健室行け。」
「行かない。」
「・・・お前の事が心配なんだよ。」
「・・・わかった。」
俺も保健室について行くことに。
たぶん、途中で倒れる。
「肩貸すから。」
「うん。」