第22章 決闘
重量感ある旭のスパイクが決まる。その後も、月島のフェイントなどで得点を重ねる烏野。12-09と3点差になったところで音駒監督・猫又はタイムアウトをとった。
猫又「10番の動きも変人じみてるが、セッターの方だ。あれはとんでもねえバケモノだ。スパイカーの最高打点への最速のトス。ハリの穴を通すコントロールだ。ただ、誰にでも通用するトスじゃない。トスに絶対的な信頼を持って飛び込んでくるスパイカーにしか上げられないトスだ。まあ、天才はしょうがない。しょうがないが、天才が1人混じったところでそれじゃあ勝てやしないのさ」
そう言うと、猫又は研磨に視線を向けた。すると研磨は促されるように口を開いた。
研磨「翔陽が攻撃の軸なら止めたちゃえばいい…縦横無尽に動かれて捕まえらんないならその動く範囲を狭くしちゃえばいいよ…そんで、あとはひたすら追っかける…確かにあんな攻撃、最初見たときは誰でもビックリするんだと思う。でも、最初クリア出来そうにないゲームでも、繰り返すうちに慣れるんだよ」
研磨の言葉に猫又も頷いた。
猫又「あの9番と10番は鬼とその金棒。まずは鬼から金棒を奪う」