第22章 決闘
すると、突然山本が心臓を押さえ「はうっ!」と奇声を上げた。山本の視線の先にはマネージャーの清水がいた。どうやら烏野に女子マネージャー(しかも美人)がいたことに山本のハートが強い衝撃を受けたようだ。
山本「お、おぼえてろよ!」
何故か泣きながら山本が退場。それと入れ替わる様に影山が日向の元へとやって来た。
影山「お前なんで音駒のヤツと知り合いなんだよ?」
日向「ロードワーク中にたまたま会った。音駒のセッターだって」
影山「セッター…」
研磨がセッターだと知った途端メラメラとライバル心を燃やす影山。
「ちなみに研磨は上手だよ」
私の言葉につられ、さらにメラメラとライバル心を燃やす
一方、体育館内では…
黒尾「今日はよろしくお願いします」
澤村「こちらこそ、よろしくお願いします」
ニコニコと微笑みながら握手を交わす両主将がいた。しかし、2人は笑顔の裏で内心こう思っていた。“あっ、コイツ食えないタイプのヤツだ”と…。
「ヤッホークロ♩こないだぶり!」
黒尾「おう、、研磨とはちゃんと話せたか?」
「あ、あんまり…日向がいたから…」
2人が挨拶した後、ひょこっと黒尾の横から飛び出して声をかける
黒尾「あいつも寂しがってたからよ、たくさん話してやんな」
研磨も私のことを心配してくれてたらしい、クロはそう言って頭をポンポンとなでる
黒尾「それにしてもお前らんとこの部員、濃いやつが多いな」
「濃い、やつ?」
黒尾「ホラ、さっそく濃いやつ発見、俺らのことめっちゃガン見してくるやつ2人」
濃いやつ発見と言ったクロの目線を辿れば月島と影山が私たちの方を見て何やら異様な空気を醸し出しながら睨みつけてきてた、特に影山、顔が怖い!!
「あははっ……あの2人、私が女だってこと知ってるからかな……」
黒尾「ふ〜ん、ナルホド」
私の正体を知っている人がいるとわかった黒尾は怪しげにニヤリと笑えばわざとらしく私の手を引いてぎゅっと抱きしめる
「ク、クロっ?!」
黒尾「しーっ……再開のハグってやつな」
黒尾は2人を試すようにわかりやすく私を抱きしめるも、私自身はその意図に気づかずテンパる