第20章 覚悟
スパイク&レシーブ練習終了
影山「あのっ、東峰さん午後練始まる前にでも、トスあげるのでスパイク打ってもらえませんか?
旭「ああ。うん、いいよ」
日向「オレも!!」
武田「元気ですねぇ。昼休みを削って練習とは」
鵜飼「影山のやつ。早朝にも走ってるのを見たぞ。」
武田「あぁ、それなら、日向くんもですよ?合宿中は登下校の山越えがないからって」
鵜飼「山越え?それで、あのスタミナか」
黙り込んで影山と菅原を交互にみる鵜飼監督に武田は声をかける
武田「もしかして……試合のメンバーでお悩みですか?」
鳥養「セッターに迷う…実力からいけば、影山。菅原の強みが一年の時から築いてきたエースの連携だとしても、影山はその時間すらあっという間に飛び越えてしまうような才能を持っている。けど……菅原も今までやってきているわけで、他の連中からの信頼もあるだろうし」
武田「烏養くんが迷う理由はもしかして……菅原君が三年生だからというのがあるんでしょうか?三年生というのは今年が最後のわけで……やはり特別な…あっすみません。余計なことを!」
鳥養「いや…その通りかもしれん。俺は……高校3年間でスタメンだったのは、後輩の正セッターがケガで出らんない時の一回きり、あの頃は試合に出してもらえないことがただ、とにかく悔しかった。けど…仮にもコーチを引き受けた以上、選手側の気持ちでいるわけにはいかねぇよな。」