第19章 厚情
「あっ……やり過ぎたっ、ごめ…わあっ!」
流石にやり過ぎてしまったと思った私は、下を向いてる月島の肩をポンポンと叩き謝ろうとした次の瞬間、私は手を掴まれ風呂の角に追いやられる
月島「………」
「んっ痛っ…ごめんって月島っ」
月島は無言で私の両手首を掴みそれを私の頭の上で押さえつけて私はお風呂場の壁に背中が着きあと少しで胸が露わになりそうで
「ちょっと///月島!!」
月島「君さ……僕の事女だと思ってるわけ?」
水で濡れた髪の毛と、真剣に私を見つめてくる目、いつもと違う月島が少し色っぽく見える
「おっ、女??///」
近距離で月島に見つめられては恥ずかしくなり目をそらし
月島「僕は歴とした男で、君はどんなに運動神経が良くても、男一人からすら逃げられない女、で、ここは風呂場で二人とも裸なわけ」
月島は顔を晒した私の顎を掴んでは前に向かせて目を合わし、話の続きをする
月島「男はみんな狼だよ、君一人、簡単に襲う事だって安易にできる……だいたい君はいつも無防備すぎ」
そう言った月島は、私の唇に自分の唇を重ねようとすれば
「そっか、わかった…月島はそんなことしないよ…?」
月島は唇が重なる寸前で止め、その場から離れれば呆れたように私
を見る
「……いつも無防備な私のために、月島はわざと悪役になって、それを教えてくれようとしたんだよね?」
月島「はぁ……ほんと君は日向以上のバカだよね……なんで僕がこんな事しなきゃいけないんだ……」
女とわかっている影山や菅原に、無防備にしている私をみて月島はいつもイライラして居たのはそれが理由だった
「ありがとう月島っ……ちょっとだけ、怖かったけど…」
理由がわかるも先ほどの行為は怖かったのか手が震えて涙目になる
月島「……さっきのは嘘、君の裸も見えてないし、今のも全く見えてなかったから安心して……」
「え?!どんだけ目悪いの?!」
月島「眼鏡外したら基本全部ぼやけて、輪郭しかわからない」
「そ…そっかぁよかった」