第15章 異変
東京都某病院
受付「大鷲さ〜ん、大鷲さーん!3番のお部屋へどうぞ〜」
その頃私はとある理由で、東京都にある某総合病院に来ていた
コンコン
「失礼しまーす」
?「久しぶりだね、ちゃん、調子はどうだい?」
「寺田先生、久しぶりっていっても、入学式前に会ったばっかりですよ〜」
テーブルの前に座って居たのは私の担当医である寺田先生、日本でも3番の指に入る名医だ
寺田「あははっ、そうだったけ?」
私達は軽い挨拶を済ませればたわいの無い話、私の学校の話や部活の話、日頃の体調の話をする
寺田「そうか、楽しくやってるみたいだね、よかった。」
「………それで…結果の方はどうなんですか?」
話が尽きたところで、少し真面目な顔をして先生に尋ねる
寺田「うん……特に今すぐ何か治療を行わなければならない、って事はないんだけど、ただ、レントゲンで見る限り、治りかけてた所が少し炎症してる感じに見えるんだ、だからあまり無茶な行動だけは避けなければいけないね………あと、薬は?ちゃんと規定に沿って飲んでいるかい?」
「あっ……あはは!も、もちろんですよ先生〜」
薬をちゃんと飲んでるかと言われれば、目を泳がせながら答える
寺田「はぁ………ちゃん、今の現状を壊したくなければ、まずはちゃんと薬を飲みなさい、でないとまだ入院ってことになるよ?」
「っ………それは…イヤです。」
寺田「じゃあ、もう、分かってるよね………それと、仙台にある僕の知り合いの病院に次の薬用意させておくから、それをちゃんと飲むこと、あと定期検診も大事だからね?1ヶ月に2回、検診に行くこと」
「………はいっ……」
寺田「………あの人達のところには、挨拶、して来たのかい?」
辛そうな顔をしている私を見た先生は、ポケットから小さな封筒を出して私に渡す
「まだ、です……このあと行く予定です。えっと、なんですか?これ」
寺田「少ないけど入学のお祝い、残りは花束と彼らの好きなお菓子でも持っていってやりなさい」
小さい袋には寺田からのお祝儀として現金が入っていた
「ありがとうございます」