第13章 葛藤
放課後部活途中
武田「紹介します。今日からコーチをお願いする鵜飼君です」
鵜飼「音駒との試合までだからな」
武田先生から紹介された新コーチを見て動揺する部員たち。コーチの顔には見覚えがあり過ぎた。
田中「坂ノ下商店の兄ちゃんだよな?」
「え?!鵜飼兄ちゃ・・・坂ノ下のお兄ちゃん?!」
昔からの付き合いで名前は知っていたが、鵜飼には私がここにいること、ましてや男装していることすら話していなくあえて読んだことのない名前で呼ぶ
武田「彼は君たちの先輩で、あの鵜飼監督のお孫さんです」
部員「ええっ!!??」
ちなみに、鵜飼コーチが店番をしていた坂ノ下商店は母方の実家である。
鵜飼「お前らがどんな感じか見たいから6時半から試合な!相手はもう呼んである!」
澤村「え?相手?」
鵜飼「烏野町内会チームだ!」
部員「!!」
そして、夕方6時半。烏野高校第2体育館に町内会チームのメンバー4人が現れた。滝ノ上電気店の息子(26才)。内沢クリーニングの息子(28才)。嶋田マートの息子(26歳)。そして、現役大学生の森さん(21歳)だ。4人とも意外に若いので部員たちはびっくりする。町内会チームは平日夕方ということもあり6人集めることは出来なかった。なので、足りない人数は烏野バレー部から補給することとなった。
日向「あっ アサヒさんだっ!!!」
部員「!!」
繋心が走っていけばそこにはジャージ姿の旭が居た
鵜飼「なんだ遅刻か?!ナメテんのか!!ポジションどこだ!!人足んねぇんだ、さっさとアップとってこっち入れすぐ!!」
嬉しそうな田中と日向、旭は少し複雑そうな顔をしながら体育館に入ってきた