第42章 至高
朝7時すぎ、他の部員がまだ寝ている中月島は1人むくりと体を起こしまだ眠そうにしているも、ある2人を見て一瞬で目が冷める
月島「はぁ…ほんとバカじゃないの君たち」
パチンっと私のおでこを叩く月島、隣で私を抱きしめ熟睡している影山を呆れた顔で見れば私の体をゆすり起こす
「んんっ〜……」
月島「ほら、早く起きないとまた大騒ぎになるよ?」
「ん〜…蛍?」
以前合宿で影山が私を抱きしめながら寝た時の二の舞にならないように月島は起こしてくれたようだ
月島「早くこの変態王様から離れないと、また田中先輩たちにちゃかされるよ、ま、王様が1人困ろうが僕には関係ないケド……君が困ると僕も困るんだよね」
まだ眠そうにしている私を見て深いため息をついた月島は、私の手を引っ張り影山から離れさせる
「蛍が…困る〜?」
眠い目をゴシゴシとこすればまだ力が出ないため月島の体に寄りかかりなぜ私が困ると月島が困るのかと疑問に思う
月島「ッ//.…………とにかく、無防備すぎだって僕何回も忠告したよね?男はみんな狼だって………ほら、分かったんならさっさと起きなよ」
ん〜眠い〜っと月島の体にスリスリと顔をなすりつける私を見た月島は照れたように顔を背けるも、そろそろみんな起きてくる時間、何を思ったか月島は私の唇に口を重ねる
「んっ!?」
いきなりのキスに驚いた私は眠気も覚めて目をパチパチと見開けば月島は私の顔をみてニヤリとした
月島「やっと起きた?それともまだ眠い?」
私の頬をむにっと挟めば顔を近づけて悪戯っぽく笑う
「ねっ、眠くにゃい…でしゅ…」
頬を挟まれてるため喋りづらく、赤ちゃん言葉になってしまう
月島「ハハッ、ちゃんと喋りなよ」
パッと手を離す月島は私の頭を優しく撫でてその場から離れると起きる準備をすれば部屋から出て行く
「な…なんだったんだ?…」
撫でられた頭に手を置いて少し考え混んでいると隣に寝ていた影山が起き出す