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[ハイキュー!!] 地上のアルタイル

第42章 至高






ん〜……あれ?



これは……夢?



ふわふわゆらゆらと綿飴のような



ゆりかごのような



優しく包まれている気分



心が穏やかな気分になって



すごく、幸せな感じ



それと同時になんだか懐かしい気分




あれ、お母さん、お父さん?



真ん中にいるのは…私?



3人とも笑ってる



幸せそうに笑ってる



ああ、そっか



逃げてたのは私の方だったんだ



お母さんとお父さんはずっと



そこに居てくれたんだ




私が現実から逃げ



目を背けていたんだ




夢の中、私はお母さんとお父さんと懐かしい話をした




小さい頃、小学生の頃、世界ユースの選手の頃




2人とも笑ってた、頭を撫でてくれた、抱きしめてくれた



でもその時間はすぐに終わった




2人は立ち上がり最後に私の背中を押してくれた




目一杯私が前を向いて歩けるようにと




私は気づいたら1人、前を向いて走っていた



後ろをむけば2人はいなかった




そして再び前を向いた時




翔陽、飛雄、蛍、烏野の皆





音駒の皆、梟谷の皆




私に関わった全ての人達が私に向かって手を振っていた



皆が待っている


いや、ずっと待っていたんだ



私が目を逸らしてる間



逃げている間



皆、ずっと私を待っていたんだ




ごめんね、随分待たせたかな?



もう、大丈夫だよ



ちゃんと前を向いて



皆と一緒に歩くよ



ありがとう、皆






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