第41章 絢爛
日向「あー、まだかよ〜達〜喉乾いた〜!」
黒尾「マジで遅ぇな…木兎に行かせたのが間違いだったな…」
影山「まさか…変な奴に捕まってるとかじゃねぇだろうな…!!」
赤葦「まぁまぁ落ち着きましょうよ、木兎さんもいる事だし大丈夫だと思……(いや、あの人なら迷子になりかねない…それか隙を見て抜け駆け…あり得るなあの人なら…)」
祭りに来て30分後、少し歩き疲れた俺達は近くにあったベンチで休憩をしていた。喉が渇いて来たためが飲み物を買ってくると1人で走って行った後、木兎はそれを追いかけたが10分いや15分以上経っても全く戻ってくる気配がしなかった
なかなか戻ってくる気配のない2人に皆は段々と心配になってくればその場を立ちうろちょろし出すもの、ソワソワと何か事件があったんじゃないかと心配し出すものも居た
ザワッ——————
なんだ、今の
胸の奥、何かが
ざわめいた
何か嫌な予感がする
その数秒後、空が一気に明るくなったと思えば次にドーーンッとどでかい爆発するような音が響いた
花火……?
そうか、祭りといえば
花火か
あわよくばあなたと一緒に
見たかったこの煌びやかに
光る花火、あなたは今
木兎さんと2人で
見ているのだろうか
花火を見上げては
この花火のようにキラキラと
輝く笑顔で、あなたは
見ているのだろうか
そしてその笑顔を
木兎さんは堪能してる
のだろうか
そう思うと
悔しくて
切なくて
虚しい気持ちになった
と、同時にあなたを
この手でぎゅっと
抱きしめたくなった