第41章 絢爛
木兎「ブロックなしでスパイク練習しても意味ないんだよ。頼むよ〜」
月島「なんで僕なんですか?梟谷の人はどうしたんですか?」
赤葦「木兎さんのスパイク練、際限ないから皆早々逃げるんだ」
黒尾「俺はこいつ鍛えるのにいそがしいんだよね」
黒尾が指したのは”死にそうなリエーフ”だった
リエーフ「だから、俺がブロック飛びますってば!」
黒尾「うるせぇ!音駒でレギュラー入ってたかったらまず、それなりのレシーブ力つけろ!」
扉からひょこっと顔を出すリエーフに怒鳴る黒尾
「見えねぇかもしんねぇけど、こいつ全国で五本の指に入るくらいのスパイカーだから練習になると思うよ」
木兎「フフンッ」
黒尾の説明に誇らしそうに木兎が胸を張る
赤葦「三本の指にぎりぎり入らないですがね」
黒尾「…どんまい」
黒尾がそう言って、木兎の肩に手を置けば
木兎「落とすくらいならあげないでください!」
木兎さんが悔しそうに黒尾達に言えば、黒尾は月島の方を向いてニヤリと笑う
黒尾「それに君、ミドルブロッカーならもう少しブロックの練習した方がいいんじゃない?」
挑発するように黒尾が言えば。それにカチンときた月島、無言で第3体育館に入ると後ろから小さい人影がひょこっと現れる
「こんばんは〜……」
木兎「あっ!!!発見!!」
月島の後ろから出て来たのは烏野のだった
ドキンッ
まただ、この感じ
でも前のとは少し違う
苦しいと言うより
なんか、愛おしい気分だった