第41章 絢爛
翌日、練習後も再び昨日と同じメンツで第三体育館で練習をする木兎達
「っしゃああ!」
木兎「やっぱお前小さいのにスゲェな!」
スパイクが決まれば木兎は目をキラキラさせてそう褒める、と同時に体育館の入り口に月島がいるのを発見する
赤葦「おや?」
木兎「おやおや?」
黒尾「おやおやおや」
月島「あの、ちょっと質問いいですか?」
木兎&黒尾「「いーよー」」
月島「すみません、ありがとうございます……あの、お二人のチームはそこそこの強豪ですよね」
月島の言葉にピキッとなる黒尾
黒尾「ムッ、まぁね!」
月島「全国の出場はできたとしても、優勝は難しいですよね」
その言葉に木兎がキレる
木兎「不可能じゃねぇだろ!」
赤葦「まぁまぁ、聞きましょうよ。仮定の話でしょう」
月島「僕は純粋に疑問なんですが、どうしてそんなに必死にやるんですか?バレーはたかが部活で将来、履歴書に学生時代部活を頑張りましたって、書けるくらいの価値なんじゃないですか?」
木兎「——————たかが部活って」
一瞬怒ったような声で木兎が言いかけ
木兎「なんか人の名前っぽいな!」
黒尾「おー!ただ、のぶかつ君か!って違えーよ!たかが部活だよ!」
「ノリツッコミすんな!」
木兎「グァアアっ!!そうか〜!!!人名になんねぇー!!おしかった!」
凄く冷めた目で2人を見る月島
月島「突っ込んだ方がいいですか?」
赤葦「いいよ。キリがないから」
木兎「あー!メガネくんさ」
話していた木兎が突然、月島に言い出す
月島「月島です」
木兎「月島君さ、バレーボール楽しい?」
月島「いや、特には…」
木兎「それは下手くそだからじゃない?」
赤葦「(ゲッ…またこの人は……)」