第9章 初戦
影山「一体何にビビって、そんなに緊張してんの⁇相手がデカイこと・・・・?初めての練習試合だから・・・?」
日向「・・・・・」
影山にそう言われれば日向の顔から尋常じゃない量の汗が出てくる
影山「俺の後頭部にサーブをブチ込む以上に恐い事って───…」
スパァン!!!と影山が左手で自分の後頭部を叩く
影山「なに?」
日向「──・・・・とくに思い当たりません」
影山「じゃあ、もう緊張する理由は無いよなあ!!!もうやっちまったもんなあ!一番恐い事!」
スパァンスパァンスパァンと影山は自分の頭を叩きながら
影山「・・・・それじゃあ・・・」
日向「⁉︎!!?」
影山「とっとと通常運転に戻れ、バカヤローッ!!!」
影山の一言で私は安心したように微笑む
日向「・・・・アレ?今の“ヘマ”はセー!?」
影山
「は?!何の話だ」
田中「おいコラ日向ァ!!他の奴みたいに上手にやんなきゃとか思ってんのか、一丁前に」
日向
「・・・・ちゃ、ちゃんとやんないと・・・/交替・・・させられるから・・・」
田中にビビったのか日向は正座をする
田中「・・・オイ・・舐めるなよ‼︎お前が下手糞な事なんか、わかりきってる事だろうが!わかりきってて入れてるんだろう!大地さんは!」
(田中先輩はっきり言うな〜)
田中「交替させられた時の事はなあ、あー・・うー・・交替させられた時に考えろ!!いいから余計な心配すんじゃねえ!頭の容量少ないくせに!!良いかァ!バレーボールっつうのはなあ!ネットの"こっち側"に居る全員!漏れ無く"味方"なんだよ!!下手糞上等‼︎迷惑かけろ‼︎足を引っ張れ‼︎それを補ってやる為の‼︎〝チーム〟であり〝センパイ"」
「・・・・味方・・・チーム・・かぁ・・・」
田中のいう言葉にしんみりするもどこか嬉しそうな表情で私は日向達をみればベンチにいた菅原が少し心配そうに私を見てきた
菅原(・・・・・大鷲・・・・)
そのあと日向は通常通りに戻り、また変人速攻を披露し相手を驚かせる
影山「大鷲!!」
私の名前が呼ばればトスが上がり、ライトのサイドラインギリギリから勢いよく打つ