第41章 絢爛
赤葦「飲み物買ったんだから、戻りましょう木兎さん」
体育館の近くにある自動販売機で飲み物を買った木兎は、遠回りして郊外をうろちょろしだす
木兎「あ、ネコ!!」
草むらに隠れている猫を見つければ、その猫の元へと駆け寄る木兎
木兎「見てあかーし!こいつ黒尾にそっくり!!」
猫を発見してキャッキャしている木兎はそれが黒尾に似ていると1人で爆笑していれば、奥の方から人の声が聞こえて来た木兎は猫から目を離し人の声がする方へと歩いてく
赤葦「はぁ…疲れる…」
うろちょろする木兎の後ろからダルそうにトボトボと歩いていけば、ベンチに座る2人の影が見えて来た
木兎「あ"っ!!黒尾くんがまた女の子ナンパしてる〜!」
ズカズカとそのベンチへとやっていく木兎、その人影の1人は音駒の主将 黒尾だった
黒尾「って、木兎か…つーかナンパじゃねーし、学校でナンパなんかするかよアホ」
木兎「んな"?!アホっていうな!!……ん??つーか、よーくみたらこいつ、烏野の男女WSじゃね?!えっ、てことは黒尾君もしかしてそっちの趣味もあったの?!?!」
暗くて見えなかったもう1人の小柄そうな人影は、よく見れば今朝注目していた木兎の言う男女顔の烏野の13番だった
烏野の13番がなんで黒尾さんと
一緒にいるんだ?
しかも仲よさそうにしてる
男女と言われた烏野13番は少し不思議そうに木兎を見つめている
黒尾「ちげぇよ!!俺は女しか抱きませーん」
木兎「ん〜?でも、顔だけ見たらほんっと、女みたいだな!!可愛い系?これが女だだったら速攻狙うけどな!!!いやっはははははっ!!」
そういった木兎はプニプニと興味津々に男女の頬を触り出す
黒尾「だから、こいつは女だっ—————」
は?女?
今————
こいつが女と言ったのか?
木兎「なにぃ!?!?今、黒尾こいつのこと女つった?!ねぇ、いま女つったよなぁ!?あかーしー!!」
赤葦「そうですね、たしかにこいつは"女"って聞こえましたけど」
聞き間違えではない
確かに、黒尾さんは
女と言った