第40章 虚無
家を出てから30分、未だ私はトボトボとずぶ濡れになりながら歩いていた
とその時——————-
————— パアアァァァァンッ
大きな光と音が私の歩く後ろから聞こえてきた
歩くことに夢中になっていた私は後ろからくる大型トラックの存在に全く気づいてなかったみたいだ
あぁ…
私、死ぬんだ—————-
そう思った瞬間
「「ーーー!!!!!」」
私の名前を呼ばれたと同時に
体にズシンっと重い痛みが
走ってきた、多分、いや
さっきのトラックに轢かれたんだろう
私はそう思った途端
「んっ……あれっ」
生きてる?
目を開くも雨のせいであまり周りが見えないただ、足と頭に痛みを感じる少し生ぬるいお湯のような感触も地面から伝わってきた
きっと————血が
あれ…
「お母さん、お父さん!?」
トラックの光で照らさらた地面には赤い液体に染まった両親が横たわっていた私はそこから1〜2メートルくらいの所に飛ばされていたみたいだ
どうしてこうなった?
あ母さんとお父さんは
私を追いかけてきてたの?
そう思った瞬間
目の前が真っ暗になり
その場で倒れ込んだ