第39章 追憶
黒尾「ひでー言いようだな〜…で、その笑みってことは、選ばれたんだな?」
私の言葉に苦笑いする黒尾だが、話を本題に戻すも私の笑顔を見た黒尾はそれを察して
「うん、控えじゃなくて、レギュラー!あ、あと…エース!」
黒尾に聞かれた私はピースをしながら満面の笑みを浮かべる
研磨「やるじゃん……」
黒尾「エースかぁ〜!すげぇじゃねえか!」
黒尾と研磨はニコニコとして居る私の頭をそっと撫でてくれた
「あっ…うん♪……頑張るよ…」
どこか腑に落ちない顔をするも黒尾はそれを見逃さなかったのか私の顔をじっと見つめる
「あっ、んじゃーまた来週ね!」
目先にある自分の家を見つければ、少し小走りで家へと帰っていく
研磨「………クロ……帰ろ」
小走りで家に帰って行った私の後ろ姿をじっと黒尾は何かを思いながら見つめるも、研磨は黒尾のジャージの裾をグイグイと引っ張り歩き出す
黒尾「……あぁ」