第39章 追憶
松永「今日のユース男子との試合でちゃんと活躍しないとねー」
まずはじめに2人でラリーを続ける、その際中ボソッと松永は呟く
「えー?千尋ちゃんはメンバー入り確定だよ〜、次のエースは千尋ちゃんで決まりだね♪」
スタメン入りの心配をする松永に私は本音でぶつかる
松永「そうかな?それじゃあなおさら頑張らないとね!」
「ねっ!私も負けない!」
5分ラリーを続ければ2人はトス&スパイクを練習し始める。
30分後、男子ユースが続々と入って来れば私は1人の選手に目が止まる
「(あ…あの人、宮城の高校の選手だ…よくばあちゃん家にあった月バれで見てた…やっぱ男子ともあって…デカイ!!)」
古家「えー、それじゃあ女子男子混合に2人1組になって試合前の手合わせしろ〜」
「「はいっ!」」
試合前、10分間の2人1組の対人パス、私はすぐさま先ほど見ていた男子選手に近寄る
「あ、あのっ!牛島さん、私と組んでくれませんか?」
牛島「……何故俺の名前を知っている、以前どこかで会ったか?」
私が話しているこの長身の男子選手、牛島若利 宮城にある 白鳥沢学園の高校2年生だ
「あっ、いえ!祖母が宮城にいるので、その時に月バレでよく見ていました…えっと、私大鷲、WSです、よろしくおねがいします。」
牛島「そうか、その身長でWS、面白い」
表情はあまり変わらないが、牛島は少し興味津々そうに私を見れば対人パスを始める
「お願いしますっ!」
黙々と2人でラリーを続ける、小さい身長ながらも牛島同様、レシーブとトスは乱れずボールを落とさずに対人パスを続けていけば時間が終わり、その後少しの間牛島と談笑をする
男子との試合(ゲーム)が始まれば、やはり女だけあってスパイクなどの力は負けるも、レシーブやタイミングのいいブロックでなんとか点差をつけられずに試合が続いていく
「レフトレフトー!」
身長の低い私は、スパイクの最高到達打点まで飛ぶ時間が人より遅くならないよう、素早い移動でブロックを交わしては飛び、スパイクを決める
「ナイキー!」
「っしゃあ!!」