第38章 満月
黒尾「ああ。あいつならもう寝てる」
「だ、だよね…笑」
たわいのない話をしながら歩いて行けば祭りの会場に着く
日向「うわーーっ!人たくさん!」
「食べ物たくさん!!」
木兎「焼き鳥、豚串、焼きそば、ポテト、イカ焼き……」
私、日向は目をキラキラとさせ、木兎は食べ物を見てヨダレをジュるりと垂らさせば呪文の様に食べ物の名前を挙げ、3人は久しぶりのお祭りにワクワクしている様で
影山「(祭り!!!これが!!…初めてだ…)」
黒尾「おーい、あんまりうろちょろして迷子になんなよーちびっこ2人〜」
赤葦「ほら、木兎さんもですよ、あまり食べすぎると明日に響くので控えめに…(って、もう何か買ってるし……)」
迷子になりそうな3人を黒尾と赤葦で見守りながら歩き、影山1人後ろから目をキラキラさせながらそれについていく
「あっ!!!フルーツ飴ある!!」
私の大好物、フルーツ飴を発見すればその出店へと走って行く
黒尾「おいっ、あんま走んなっ!って…足はえーなくそっ…」
赤葦「いちご飴食べたいんですか?じゃあ俺が買ってあげますよ」
フルーツ飴の出店の前で私は、特にいちご飴を見ては目を輝かせていれば隣から赤葦がお金を出してきて
「えっ、赤葦さんが!?いや、いいですよ!」
木兎「なにっ!?あかーしまさかおまえもの彼氏の座を狙ってるのか!!?」
珍しい行動に木兎は赤葦もが好きなのかと疑う
赤葦「はぁ…どうしてそうなるんですか……これはちょっとしたお礼です。大鷲さん、いつもうちの木兎が迷惑をおかけしている様なので…」
そう言った赤葦は、一ついちご飴を手に取りお金を払えば私にとそれをくれた
「赤葦さん……ありがとうございます!なんか…赤葦さん木兎さんのお母さんみたい!」
木兎「あかーし子供扱いすんじゃねえっ!!」
頭を下げて微笑んでは赤葦もそれをみてふわっとあまり見せない笑みを浮かべる
黒尾「ちょっと休憩でもすっか〜そこのベンチで」
少し歩いた先にベンチがあるのを発見した黒尾はみんなで休憩をしようと案を出す
「うん、少し疲れたから、ちょっと座ってやすもー」