第38章 満月
影山「はぁっ!?!?心配なんかしてねぇ!ボケェ日向ボケェ!!」
日向の言葉に真っ赤にする影山はそれを全否定する
黒尾「つーことで、俺らも一緒に行くってことで、おーけぇ?」
木兎「はぁっ!?俺たちはこれから2人でデートすんの!!で、え、と!!邪魔すんなよ!んじゃ!」
私の手を取りその場から逃げようと木兎は歩き出す
黒尾「ふーん………あっ、もう9時過ぎだなぁ〜!」
黒尾はニヤリと笑えばわざとらしく時計を見てその時間を大きな声で木兎に聞こえるように言う
赤葦「確か、9時以降は外出禁止でしたよね…」
木兎「ギクッ…」
その言葉に木兎は肩をビクつかせる
黒尾「あー、俺は一応"主将"だからァ〜やっぱり他の部員にも示しつけなきゃなぁ、ってことで真面目な"主将"は部屋に戻って寝るとするかぁ〜」
赤葦「そうですね黒尾さん…不真面目な木…じゃなくて、"主将"の事は置いておいて一緒に戻りましょう」
木兎「クッ………だあああああ!!お前ら性格悪っ!!!分かったよ!!クソォ〜…行けばいいんだろ一緒に!!」
ガシガシと頭をかけば諦めた様でみんなと一緒に行くことに快諾した木兎
黒尾「うぇーい」
「(あ、赤葦さんも悪ノリするんだ…笑)」
日向&影山「(先輩こえーーっ)」
黒尾「んじゃあ、行くかァ〜」
そう言った黒尾は私のとなりにきては手を引いて一緒に歩き出す
木兎「あ"っ!!黒尾抜けがけ禁止だ!!」
黒尾の行動を見た木兎は反対側に回り私の空いてる手を引っ張り3人で並んで歩けば後ろから赤葦達がゆっくりと着いてくる
影山「(クソっ…あいつの両隣取られちまった…)」
日向「そーいやー、月島誘ったのに来なかったな〜の浴衣姿見れたのに、勿体ねー!」
影山「ほっとけあんなやつ…(こんな…か、可愛いの浴衣姿、あいつになんか見せたくねぇ…)」
黒尾「それにしてもー浴衣姿のとかひっさびさだな」
「あっ。確かに!」
木兎「え、くろー君見たことあんの?前に!!!」
黒尾「ああ、まぁ見たつっても幼少期の頃な〜俺と研磨の3人で家の近くでやってた祭りに毎年行ってたな」
「懐かしい〜!!あれ、そういえば研磨は?」