第38章 満月
木兎「ん?」
日向「軽く当てた奴!」
日向が言うと、木兎はうなづく
木兎「おう!リバウンドだ」
日向「リバウンド…!かっけー!」
キラキラした表情で日向は言えば木兎は嬉しそうに
木兎「そ、そうか?そうか?」
黒尾「(ちびちゃんは天然おだて上手だな…)」
「(木兎さん、褒められるの大好きなんだなー…笑)」
木兎「態勢が不十分とかで今打ったら絶対、ブロックに捕まるって時はわざとブロックに当てて跳ね返ってきたところでもう一回攻めなおすんだ」
木兎「まぁ、失敗して叩き落されることもよくあるけどな」
赤葦「木兎さん、よくありますよね」
それを聞いていた赤葦が同意する
木兎「赤葦!今はそんなところないっていう所!」
木兎「床に叩きつけるだけがスパイクじゃない。落ち着いていれば戦い方は見えてくる」
日向「フォオオ!」
赤葦「あぁ、そんなことないですよ木兎さん」
さっき言ってほしいと言った言葉を赤葦は言った
木兎「赤葦!遅い!」
「ブッ…赤葦さん、それ狙ってますよね、面白すぎ」
ボソッという赤葦の言葉に私は頬が緩み赤葦に笑いかければ私の顔をじっと見る
赤葦「……」
「……?」
木兎「だあああ"っ!!!何見つめあってんの!?つーかあかーし今に見惚れてただろ!駄目だ駄目だ!離れろっ!」
一瞬赤葦と私に間があったのを木兎は見逃さずすぐさま2人の間を離せる
黒尾「モテモテだなァ、」
そう言った黒尾は私の頭に肘を乗せては馬鹿にしてくる
「ムッ…クロ邪魔!ほら、練習練習!」
黒尾の手を払えば再び練習に戻る私、それをみた残りの人たちも練習に戻る