第38章 満月
「すいません!狙いすぎた!」
が、そのままアウトで生川が25点となり、試合終了烏野が負けたものの、生川の皆は
「あっぶねぇ…」
「なんか…変わってきたな、あいつら」
皆烏野の変化を感じ取っていた
練習試合後、第3体育館
黒尾「スパイカーが1対1の時は基本的に相手の体の正面じゃなく、利き腕の正面でブロックするといいぞ」
私、日向、月島、リエーフにアドバイスする黒尾
リアーフ「おぉー」
なるほどといった感じでうなづくリエーフ
月島「あの、一応僕ら、試合になったら敵同士ですよね?どうしてアドバイスなんてしてくれるんですか?」
黒尾「僕が親切なのは、いつものことです」
「("親切"…クロには1番似合わないセリフ…)」
それを聞いた私たちは冷めた表情をする
黒尾「何もそんな目で見なくても…つーか今さりげなく酷いこと思ったろ」
「べっつにい〜?」
黒尾「まぁ………ゴミ捨て場の決戦って奴さ、なんとか実現したいんだよね」
黒尾の言葉に少し驚いた顔をする日向と月島
黒尾「うちの監督の念願だし、けど監督は後どんくらい現役でいられるかわかんねぇしさ。それにはお前らにも勝ち上がってきてもらわなきゃなんねぇだろ。まぁ、俺の練習でもあるわけだし。細かい事は気にすんなっつうの」
黒尾「さぁ、練習練習!」
ネコ組VSフクロウ組の試合、日向のレシーブが崩れ、赤葦がカバーに入る
日向「すいません、少し低い!」
黒尾「囲い込めー!ブロックの面積広げろ!」
万全の状況ではないトスに木兎は
木兎「くっそ〜今日もでけーな!一年のくせに!」
木兎のスパイクはブロックに当たり、自分のコートに帰ってくる
「リバウンド!!上手い!!」
木兎「もう一回だ!良いトスよこせよ、赤葦ィ!」
今度の木兎のスパイクは見事に決まった
木兎「キター!ヘイ、ヘイ、ヘイ!」
嬉しそうにいう木兎
日向「今の!わざとですか?」
日向が興奮したように聞く