第38章 満月
次の日、部員の部屋では
西谷「朝ですよ~」
西谷が旭の顔を覗き込みにそういえば起こそうとする
旭「もうちょい寝かせて…」
西谷は部屋のカーテンを開けて、日の光を入れる
旭「あー!!」
旭だけではなく、菅原まで日の光を受けてびっくりする
「ん〜……西谷さんの声かな…朝起きるの早い……ムニャムニャ」
窓際で西谷が騒いでいるのを聞いた私はうっすら目を開けるもまだ眠く二度寝しようとする
月島「ちょっと、起きないの?」
隣で寝ていた月島はすでに起きていたらしく私の体をゆさゆさと揺らす
「んーーまぁーだぁ」
月島「ちょっ、何やって…うわぁっ!」
私は掴まれていた手を引き寄せ抱き枕のように抱きついて寝れば体勢を崩した月島がドサっと私の隣に横たわる
「……zzz」
月島「君寝相悪すぎ…」
隣に横たわった月島は、スヤスヤ寝ている私の顔を見てはそう言い、おでこにデコピンする
「ぃだっ!!!……」
強めにデコピンされた私はすぐ目を覚まし目の前にいる月島に驚く
「うわぁっ!!な、な、なんで蛍が!?」
慌てて上半身を起こす
月島「はぁ、君がやったんでしょ…ほら、もうみんな起きて朝ごはん食べに行ってるから…」
月島は周りに誰もいないことを確認して行くよ、とまだ眠そうな私に手を差し伸べる
「んー」
月島の手を取り立ち上がれば2人で食堂へと向かう
食堂で大盛りのご飯を食べる日向たちを見て月島は
月島「そんだけ食べても栄養は成長に回らないってどういうこと?」
日向「#%$@&!」
月島「いや、何言ってるのか全然わかんない」
「翔陽口に含みすぎ!笑」
朝食後、いつも通りに試合をスタート
練習試合が始まり、烏野対生川 24対23
もう少しで同点に追いつく重要な所生川のサーブで烏野は崩され、影山がカバーに入る日向のスパイクはブロックに阻まれたが、そのまま大鷲のスパイク