第37章 進歩
「でも……最近定期検診には……」
黒尾「行ってないのか?」
私は黒尾の言葉にコクンとだけ頷く
黒尾「はあ!?なんでだよ、また悪化したらどーすんだよ!」
黒尾は少し怒ったように声をはれば私の方を向いて
「だって!!!……だって、怖いよ……」
膝に顔を埋めたままだが声は少しだけ震えている私を見た黒尾は黙って話を聞く
「もしまた何か見つかって、バレー出来なくなって入院したりしたら…また前と繰り返しになっちゃう…せっかく、新しい仲間ができたのに……」
黒尾「はぁ……」
私の言葉に深いため息をつけば、少し遠目にに座っていた黒尾はくっつくように横に座り、小さくうずくまっている私の肩に手を回す
黒尾「あのなぁ……例えお前になんか病気が見つかろうが、あいつらはお前の仲間には変わんねーだろ…」
「またみんなを裏切っちゃう事になる…また————」
黒尾「裏切り上等、迷惑上等!!本当の仲間はそんなんじゃ離れねーよ」
黒尾の言葉になにも返せず、その場からいなくなりたい気持ちになった私はその場から走って逃げる
黒尾「ってオイ!!……ったく、なんでわかんねーかなー…」
追いかける事はせずその場でボソッと呟けば黒尾は自分の頭をガシガシとかく