第37章 進歩
練習終了後、みんなは自己練習を始めだす
木兎「メガネ君、今日もスパイク練習、付き合わない?」
月島「すいません、遠慮しときます」
すばっと断ってしまう月島
木兎「おっ、そう?黒尾ー!」
黒尾「えぇー」
即、嫌がる黒尾
木兎「まだ、何も言ってねぇよ!あっ、は?!」
近くにいた私に声をかける木兎
「え?なんですか?」
木兎「スパイク練習もやるよな!?」
「あー、そうですね、やります!」
木兎「よぉ〜し!んじゃー第3体育館な〜!」
私、木兎、赤葦、黒尾はそのまま第3体育館へと向かう
黒尾「、お前はストレート側しっかり締めろよ!」
「おっしゃ!!」
第3体育館、昨日と同じくブロックとスパイク練習をしていた、やはり全国5本の指のエーススパイカー相手だとなかなかブロックは上手くいかず
「ん〜…やっぱり身長が足りない〜180くらい欲しい……」
黒尾「いや、お前が180センチもあったら殺されそうだな…」
そう言った黒尾はニヤリと私の身長を見て笑い、頭をポンポンと撫でられる
木兎「あ"っ!!!黒尾ずりぃーぞ!抜け駆けは許さん!」
黒尾の行動を見た木兎は私に駆け寄り同じように頭を撫でる
「180なくても…殺す!」
黒尾「おっかねーなぁ?女の子がそんな口聞いてたらモテないぞ〜?」
「べーっ、モテなくてもいいですぅ〜」
2人の手を払い赤葦の方へと歩いていく
「赤葦さん、トスお願い出来ますか?」
赤葦「いいですよ……木兎さん、そんなあからさまにしょぼくれないでください、練習続けましょう」
私からボールを受け取れば殺すと言われた木兎は何気にしょぼくれていて
「んじゃー、次私が———」
スパイクモーション入ろうとした瞬間
「ヅッギィイイイイイイ!!!!」
外からものすごい大声が聞こえてきた
「え?!何今の!……山口の声?……」
私は気になり体育館出入り口のとこから外を覗けば奥の方に山口と月島っぽい姿が見えた
「蛍…と山口?何やってんだろ…」