第37章 進歩
その後も烏野は何度か負け続ける
澤村「GO!!」
ペナルティ、再び体育館裏の坂での走り込み
「はぁっ、はぁっ」
山口「はぁっ……ツッキー!大丈夫?」
走り込み中、月島は体力の限界なのか途中で止まってしまう
月島「———先、行ってていいよ、大丈夫だから!」
山口「——わかった、じゃあ、行ってる」
月島「………」
山口は月島を置いて先に坂の先に走っていく
旭が月島と山口にドリンクを渡す
旭「山口、サーブいい感じになってきたな」
山口「あ、ありがとうございます」
旭「俺はもっと成功率あげないとな…」
そう二人で会話していると
月島「東峰さん、嫌じゃないんですか?」
月島が口を開く
旭「なにが?」
月島「下から強烈な才能が迫ってくる感じ」
旭「あぁーまぁ、心は休まらないかな」
月島「日向は多分、まだエースっていう肩書にこだわってますよね」
旭「そうかもな。だから、今のままじゃだめだと言い出したのかな。まぁおかげで俺もほかの連中も火が付いた感じだ」
日向が行動することでみんなに火が付いたのか…
月島「気を付けないと、また集中しすぎた日向にかみつかれますよ?」
月島がそういうとその言葉にあぁ、と日向に接触した時の事を思い出す旭さん
旭「スパイクに飛んだ時、ぶつかったあれか、俺と月島はポジションが役割的に日向とライバルに近いから、ひよこみたいだった日向が日に日に成長するのを人一倍感じるんだろうな」
旭「でも俺は負けるつもりはないよ」
旭が月島にそう言った、その言葉に何かしらのものを感じた様子の山口と月島