第24章 宿泊研修
月島「………」
そう言われた月島は黙って私を下ろすと食材を持ち冷蔵庫のところまで行ってしまった
「……月島、怒っちゃったよね……」
和也「まだ、痛むか?」
月島の後ろ姿をぼーっと見つめていると、後ろから和也が話しかけてくる
「今はちょっとだけ、でも和也と月島のおかげでだいぶ良くなったよ……ありがとう」
和也「一応、湿布もらいにいってくるか」
そう言った和也は自分の肩を私の腕に回して救護室までゆっくりと行く
「失礼しまーす……って、あれ?誰もいない…」
和也「トイレにでも行ったんだろ……」
救護室についた私たちは扉を開け中を確認するも誰もおらず、とりあえず湿布を探して椅子に座る
「よっと……あれっ、上手く、貼れない」
和也「貸してみ……」
「ありがとう…」
そう言われた私は和也に湿布を渡して、慣れたように湿布を貼る和也、救急箱から包帯を取ればそれも丁寧に巻いて行く
和也「……ほんと、ほっそい足だな…ツルツルだし…女みたいだな……」
「えっ…そ、そう?遺伝かなぁ〜あはは」
和也「あのさ…さ……」
包帯を巻く手を止めて笑ってごまかす私を真剣に見つめて来る和也
和也「……本当は、女だろ?」
「えっ……どうして……」
真剣に見つめてくる和也の目は、なんの曇りのない瞳で私は否定することもできなかった
和也「………俺の勘……最初はちっこい女みたいなクラスメートだって思ったけどさ、話し続けてるうちになんか……お前のこと気になって来て……んで今回の宿泊研修でなんか……それがはっきりした……」
そういえば私の手をぎゅっと握りしめて真剣に見つめて来た
「和也…………ごめん、黙ってて……」
和也「そっか……よかった〜!!!」
そう言った和也は緊張が解けたように笑い、その場を立ち上がる
「えっ?」
和也「いや、俺男が好きなのかとか途中思ってさ……が女だって知って、ちょっとホッとした」
「あははっ、そういうことね!本能ってやつ?……ってえ?!す、好き?!?!」