第22章 決闘
「クロ……今日は試合楽しかったね、こうやってクロ達と練習試合するの…楽しみだったんだ」
以前はちゃんと女子の服装をしていたため、こういった練習試合をちゃんとしたことなかった私は嬉しそうにクロに話す
黒尾「ああ、それに久しぶりにお前のバレー見て、ちょっと安心したわ」
「安心?」
黒尾「あれ以降…もうお前はバレーを嫌いになっちまったんだと思ってたからな…ほんとによかったわ…」
ある試合以降、私はバレーから一旦身を引いた時期があった、それを心配していたクロは安心したと私に言う
「えへへっ///」
フニャっとした笑いを見せた私をクロは先ほどとは違い優しく私を抱きしめる
「わっ////く、くろっ??//」
黒尾「誰も見てねぇよ……」
誰もいない体育館、黒尾はお構いなく私を更にぎゅっと抱きしめる
黒尾「次……いつ会えるかわかんねーから…充電中」
「クロ……インターハイ……絶対勝って、東京行くよ…」
次いつ会えるかわからないと言ったクロの言葉に私も腕を回してぎゅっと抱きしめ返す
「だから…クロ達も絶対勝ってね!!……そして、ちゃんとした所で次のない試合、やろう?」
黒尾の胸の中に埋まった私の顔、クロを見上げると自然に上目遣いになれば黒尾はそれにドキッとする
黒尾(……こいつは計算なしでコレだもんな、マジで理性ぶっ飛ぶから危険だわホント……この天然で烏野のあの2人も落ちたんだろうな……あー……そう思うとムカついてきた……あっ、そうだ……)
「……クロ?」
上目遣いで見てくる、そしてあの2人、月島と影山を思い出してイラッとすれば黒尾は怪しげにニヤリとする
黒尾「……ちょいと目、つぶってみ?」
「んっ……こ、こう?」
黒尾「ッ…………」
目を塞いで真っ暗になった視界、すると私の唇に何か柔らかい物が当たった
驚いて私が目を開ければ、目の前に目をつぶって私に唇を重ねているクロが居た
「んんっ///んんんんーーっ//」
黒尾「ハァッ………」