第22章 決闘
影山「オイ!いちいち凹んでらんねーぞ!次の1本取り返す!」
鵜飼「絶対止められないスパイクなんかないんだ。迷うなよ」
田中「次は決めたれ日向!大鷲も次頼むぞ!」
第2セットは田中に変わって私がコートに入る
大鷲&日向「ハイ!」
中学最初で最後の試合で完全にシャットアウトされ、高校でも月島の高さに全然勝てなかった。
でも、やっと手に入れた自分よりずっとデカイ相手と戦う方法。日向にとって唯一で最強の攻撃。それが、たった一人のブロッカーに止められた。
攻略されてゆく。追い詰められてゆく。少しずつ息の根を止められてゆく。でも、
凹んでいる暇などない。試合はまだ終わっていない。
それに、自分は一人じゃない。チームメイトが支えてくれる。
第2セット開始後も、日向は恐れることなくトスを呼んだ。けれど、超速効を打つたび犬岡にブロックされ続けた。
(私も負けてられない……)「飛雄!!トス、もってこーーい!」
日向に負けてられない私は影山にトスを呼ぶ、日向の速攻が使えない今、私は全力でスイングをすれば相手コートにノータッチで点が入る
鵜飼「よっし!いいぞいいぞ!大鷲その調子だ!!」
日向「ぬぐぐ……俺も負けねぇ!!」
私に感化された日向は、俺も負けないとライバル心を燃やす
「行くよ翔陽!腹に力入れて、絶対打ち抜かせないって気合手に込めて!せーのぉっ!!」
合図に合わせジャンプする。現在烏野の前衛は私、日向、澤村だ。前衛3人の三枚ブロックに山本のスパイクは弾き返されたが、それを音駒の海が素早い反応で拾い上げた。
互いに一歩も譲らない攻防戦。そして、再び山本がトスを呼ぶ。
山本「たとえ攻撃力が平凡だと言われようが、俺が音駒のエースだっ!!」
山本渾身のスパイクが決まり、得点は17(音駒)-13(烏野)となった。