第3章 其参ー過去
私の斬魄刀の青龍は私の意思とは関係なく実体化出来るらしく、勝手に出てくる時がある。
『そんな毎日毎日ため息ばっかついてると老けるぞ』
「老けたりしないわよ…」
この男…黙っていればイケメンなのに口を開けば意地の悪いことばかり。
「だいたいあんた…ちょっとは慰めの言葉をかけれないわけ?」
『なんで俺がかけなきゃいけねぇんだよ。だいたい周りの目なんで気にすることねぇだろ』
確かにこいつの言う通りなのだが…
私がこんなに毎日のようにため息をついているのは青龍の言う通り周りの目だ。
私が通りすぎるたびにジロジロとまるで珍獣を見るようなあの目で見られるのが嫌いなのだ。
私はただ霊力が高いだけでなく斬魄刀の能力解放の二段階目【卍解】に問題があるのだ。