第3章 其参ー過去
だが、私は護挺十三隊の隊章の花ではないものがつけられていた…それは黒百合(クロユリ)
真っ黒なユリ…その隊章をつけていたのだが私は護挺十三隊のどの隊にも入ってはなかった。
どの隊にも入っていないのは私一人だけだった。
なぜ護挺十三隊に入っていないのは自分が一番よく知っていた。
「はぁ…」
『またため息ついてやがる…』
「べつにいいでしょ…青龍。」
この長身の男は私の斬魄刀の青龍。
斬魄刀とは死神のみが持つことのできる不思議な刀だ。
本来ならこのように斬魄刀本体を実体化させ他の死神にも姿を見せるのは難しいのだが、私の場合は霊力が護挺十三隊の誰よりもズバ抜けているため私にとっては可能なことだ。