第5章 先輩編
「てか、この量一人でこなしてるの? 凄いな」と、水筒の量に少し驚いたように先輩は言う。
「はは・・・こ、これが仕事なんで」
うわあああああああ!!!!
は、初会話!!あの、先輩と!!!
ヤバいヤバいヤバいヤバ・・・
てか、もっと可愛い言い方無かったのか!?
何が『これが仕事なんで』だよおおお!
「・・・俺も手伝おうか?」
「ぅえっ!?・・・いえ、そんな、私なんかに」
本当はめっちゃ嬉しいけど!!
むしろ一緒にやりませんかお願いします、って言いたいくらいだけど!!
「実は一回マネージャーの仕事ってやってみたかったんだよねー!」
無邪気に目を輝かせる彼。 それに、と続ける。
「いつもお世話してもらってるのに、仕事内容何も知らなくてさ。」
「・・・それって失礼だろ?」と、困ったように笑う。
あぁ、いい人だなぁ。