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Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第2章 悪戯エメラルド【A×S×?】



【JUN】


洗面所で温タオルを作りながら

乱れまくって意識を飛ばした
翔くんのことをずっと思っていた。

あんなに求めてくれて…

俺のを咥えながら
トロンとした表情で
上目遣いに見上げた潤んだ瞳を

俺は一生忘れないだろう。

酷いことしたのに…

翔くんのことを大好きだっていう
そのことだけを振りかざして

弱み握って脅して
恋人の前で突っ込んで…

それなのに……


寝室に戻って
相葉くんと一緒に身体を拭きながら

満たされた顔で眠る翔くんに
心の中で何度も謝って…

それから…ありがとう、も……


……そしたら。

「松潤、翔ちゃんと付き合いたい?」
「翔ちゃんのこと、俺とシェアしない?」

同じように傷つけた相葉くんの口から
とんでもない言葉が飛び出した。

「…えっっ……シェ、シェアっ?」

ピキっと固まる…

「それって…さ……」

そのものズバリを自分から言うのが怖くて
相葉くんの顔を見つめる。

「うん、そっ!
俺たち三人で付き合っちゃうの…どーよ!」

やっぱ、そういう…ことだよな…

「でも……でもっ、オレっ(>ω<〃)…」
「俺さ…わかっちゃったんだよね~
松潤の翔ちゃんに対する気持ちが
ホンモノだってこと……」

相葉くんがめっちゃ優しい顔で
寝てる翔くんの髪を撫でる。

「気づかないフリしてたけど
もう…いいかげん認めなきゃ…
今日の松潤見てて
ホントに翔ちゃんのこと
好きなんだなぁって…さ?」

ダダ漏れ…だったのかな…俺の気持ち。

最初に感じていた相葉くんへの嫉妬とか
翔くんを好きにできる征服欲とか

そういうの
途中でどっかにいっちゃったもんな…

ただひたすら翔くんが可愛くて。
愛しくて…切なくて…

最初で最後の契りだと思って
大切に抱いた…つもり。

でも、さ……

「翔くんは…きっと怒ってるよ…
そんな気ないんじゃないかな…」

本当に最後だと思って
翔くんの頬をスルスルと優しく撫でて…

「翔くんが目を覚まさないうちに
俺は消える…最後までズルい男でいいや…」

二人に背を向けて
床に脚をおろして

「…相葉くん……ごめんね……」

顔を見ることができないから
背中で伝えた。

ホント…俺、ズルい…

そんで…
カッコわりい……


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