第2章 悪戯エメラルド【A×S×?】
【JUN】
翔くんのキツく締めつけるナカに
思いきり欲を放った。
ビュクビュクっ…と身体を震わせて。
最後…どうなったんだ…
たぶん三人一緒、に…?
不思議な連帯感の中で
目もくらむような快感が突き抜けた。
なんだ、これ……
なんなんだ……
相葉くんが翔くんに呼ばれて
おずおずと近づいてきた時
翔くんがそれを求めているなら
それでいい、と思った。
翔くんが気持ちよくなれるなら……
あぁ、俺…そこなんだなと思った。
翔くんのことを…悦ばせたい。
嫉妬とかイライラとか
そんなものを軽く超越した何かが
胸の中で芽生えてきて…
三人で昇りつめていくとき
俺自身が…
とてつもない
幸せの中にいるのを感じた。
でも…これでもう…
翔くんは相葉くんの元に帰る。
1回だけと念を押していた翔くんに
返事はしなかったけれど
いや…したくなかったんだ…
だって…
そうしなきゃならないって
わかっていたから…
身勝手な嫉妬で相葉くんに突っかかって
欲望のままに翔くんを抱いたけど。
俺がいられるのは…ここまで。
愛し合う二人を
元に戻さないと…
今だってほら…
目と目を合わせて見つめ合って
抱き合いながら愛を囁き合って
本物の…二人、だから…
俺だって…っ
俺だって翔くんのこと
愛してるけどっ…
もうこれ以上は
翔くんのこと…傷つけたくない。
「松潤…おいで…」
不意に呼ばれて視線を上げると
相葉くんが…
俺に向かって手を伸ばしている。
「…え?」
「いいから!…上がってきなよ~」
それでも状況が飲み込めず
手を出すのを躊躇っていると
「…潤……きて?」
熱をもったような甘ったるい声で
翔くんが俺のことを呼んだ。
「…え?」
「もう、なんだよ~早く来なって!」
更に差し出してくる相葉くんの手を
反射的に握って立ち上がる。
…え?
俺…
そこに行っていいの?
わけがわからないまま
ギシリとベッドに上がった。