第2章 悪戯エメラルド【A×S×?】
【JUN】
俺から始めたことだけどさ…
さっきからこの部屋で
繰り広げられてることに
…頭がクラクラしてる。
俺の大好きな翔くんが…
自分の欲を纏わせた指で
自分のアソコをぐちゃぐちゃかき混ぜてて…
俺を受け入れる準備をしてる。
そんでそれを見ながら…
恋人の相葉くんが
部屋の片隅に座り込んで
蕩けそうな顔をして己を扱きまくってる。
おかしい……おかしい、よな…?
良心も理性も棄てたはずなのに
最後のところで歯止めがかかる…
でも翔くんの妖しく揺れるお尻に
誘われるようにして彼の茎に触れると
たまらない愛しさが込み上げてくるし
キスを強請られて
唾液を注ぎ込んでやると
そのふやけた顔にイキそうになる。
狂気が渦巻くこの状況…
でも……
「潤…イレて…」
「いいの?」
「うん…もう、大丈夫…だから…」
この会話で
申し訳程度に残っていた俺のモラルは
綺麗さっぱりどこかへ飛んでいった。
『大丈夫』の意味が『心の準備も大丈夫』
というふうに聞こえた…から。
たぶん、俺都合…なんだろうけど。
「んんんっ…ああ、潤、きもち、イイ…」
初めて入る翔くんのナカ…
なんて熱いんだよっ…
溶けちまいそう!
ミチミチと締めつけてくるその気持ちよさは
女なんかの比じゃなくて。
「…あっ、翔く…すげ…っ…」
たまらずパチュパチュと
腰を送り始める。
そしてそのスピードは
自然にどんどん上がっていく。
「あんっ、いぃっっ…
潤、もっとっ……もっときてぇ…っ」
はあぁっ…たまんねぇ…っ…
だんだん遠慮もなくなって
気づいたら腰を鷲掴みにして
ガンガン突き上げていた。
仰け反ってヨガる背中…
ひっきりなしに漏れる嬌声…
そんな中で
「…翔ちゃ、ん…っ…」
ポツリ…と聞こえた相葉くんの小さな声。
振り向くと
さっきよりクニャクニャな顔の相葉くん…
表情は…より恍惚としていて。
俺らのセックスを
自身を扱きながらうっとりと見ている。
もう…
モラルのネジが吹っ飛んだ俺たち。
俺は翔くんの腰を抱えたまま
少しずつ動くように促して
二人が向き合うようなポジションに
…してみた。