第2章 悪戯エメラルド【A×S×?】
【JUN】
本当は……
こんな鬼みたいなことしたかったのか?
って聞かれたら…
そうじゃなかったと思う。
自分でも…よくわからないんだ…
何がしたいのか。
アレを見てからの…この1週間。
マジに考えた…
本当に悶々と考えた…
黙ってたほうがいいのかな…って。
嵐のためにも
翔くんのためにも
何も見なかったことにして
黙ってこのまま画像を消して
俺が全てを忘れることが
一番いいことなのかな…って。
でも……できなかった。
あのまま何もなかったような顔して
翔くんのそばにいることなんて…
どうしてもできなかったんだよ!
何度も何度も動画を観て
なんで相葉くんなんだ
なんで俺じゃないんだよ
って…悔しくて。
悔しくて悔しくて
泣きながらチンコ扱いて
行き場のない想いと精液を
股開いてヨガってる翔くんに迸らせて…
歪む……狂ってく…っ……
翔くんが幸せなら…
嵐が安泰なら…
なんていう偽善的な考えは
日に日に小さくなっていって
どうにかして翔くんに近づけないか…
ってことばっか考えるようになって。
1日オフの今日
朝からまたずっとグルグル考えてて
会って何をどーする?
告白なんてできるのか…?
って考えがまとまらないまま
ホテルを押さえて
翔くんにLINEしてた。
翔くんに会いたくて
ただ無性に会いたくて
会ったら…何かが変わる?
何かが動いてくれるかもしれない?
そんな気持ちで
ホテルの部屋に落ち着いたものの
LINEの画面は既読がついたまま
なんの音沙汰もなく
やっぱりこのまま…
俺が全てを飲み込んで
身を引くしかないのか……
そう思いかけていた時。
チャイムの音と
待ち焦がれた翔くんの声…
…来てくれたんだっ…(〃▽〃)♡
ただただ嬉しくて♪
溢れる想いを必死に抑えながら
ドアを開けたら……
……翔くんは…一人じゃなかった。
真っ黒な絶望と怒りの煙が
一気に胸の中を覆い尽くしていった。