第2章 悪戯エメラルド【A×S×?】
じっと見たまま、何も言わない俺たちに、
今度は、動画を……
直ぐにソレと分かる、
肌と肌がぶつかる卑猥な音…
その音に混じって聞こえて来たのは……
『…あぁっ、雅紀ぃ…気持ちぃよぉ…っ』
『翔ちゃ、すげぇ吸いつきっ…感じてんの?』
『だって…雅紀の、いつもよりおっきぃっ…』
『んふふ~♪翔ちゃんがエロすぎるから♡』
これは//////
「これでも、白を切り通すつもり?」
「松潤…これ…」
翔ちゃんが蒼ざめる。
「あの…これは、その…」
上手いいい訳なんかあるはずない…
こんな決定的な事実を突きつけられて、
それでも尚、知らぬ存ぜぬは通用しない…
黙り込む俺たち…
「上手く隠してたよね~?全然気づかなかったよ。
まさか二人がデキてたなんてね~…
ニノと、リーダーが知ったら、どう思うかな?
しかもこれって、仕事中、だよね?」
「松潤…」
翔ちゃんが、泣きそうな顔をして松潤を見つめている。
俺だって泣きそうだよ(´;ω;`)
どうしよう///
「黙っててあげててもいいよ?
この動画も写メも、消してやってもいいんだ…」
「ホントに!?」
喜ぶ俺の顔はチラリとも見ないで、松潤は翔ちゃんの隣に腰を下ろした。
「条件は??」
「流石は翔くん…話が早いよ♪
交換条件だよ?飲む?」
「条件によるよ…何?」
…松潤……何を…?
松潤は、翔くんの顔にゆっくりと自分の顔を近付けて、おでこをこつんとくっつけて言った。
「相葉くんと同じことを、俺にもさせて?」
「えっ…?」
なっ!!??
松潤、何言ってんだよ…
そんなこと、ダメに決まって…
「そしたら、黙っててくれるの?」
はぁ!?翔ちゃん…何言ってん…
「いいよ…約束する…」
バカ言ってんじゃないよ~
↑そんな歌、昔あったよね?
そんなこと翔ちゃんが、いいって言う訳、な…
「分かった…」
「翔ちゃん!!!!!」
俺は思わず立ち上がった。