第2章 悪戯エメラルド【A×S×?】
【SHO】
カジュアルな変装が浮かないように
松潤が配慮してくれたと思われる
そのホテルは…千葉の『夢の国』のお隣り。
でもさすがに嵐の二人が並んで歩くのは…
と思って、ビミョーに時間差をつけて
ロビーを抜けることにした。
適度な人混みと
カジュアルリゾートスタイルの空気が
キャップを深めにかぶった俺を隠してくれる。
4基あるエレベーターの一つに乗り込み
そのドアが閉まろうとした瞬間
エレベーターホールに足早に入ってきた
雅紀と目が合った。
例のヘッタクソなウインクを寄こしたけど
それじゃ嵐ファンにはバレちゃうっつーのww
一人になったエレベーターの中で
思わずクスッと笑っちゃった(≧∇≦*)
一瞬…少しだけ気持ちが軽くなったけど…
でもやっぱり松潤のことを考えると
自然に胸が重苦しく塞がる。
何だろう…大事な話、って……(´-ω-)
最近アイツの俺を見る目に
時々ゾクッとさせられることがあって
それが好意なのか嫌悪なのか
全くわからないんだよな…
雅紀は気にするなって言うけど
今日一人で呼び出されたことと
絶対に何か関係してるでしょーよ…
じゃなきゃ
メンバーをこんな風に極秘っぽく
ホテルに呼び出すなんてこと…しなくね?
…ポーン…
軽やかな音と共に扉が開いて
エレベーターが10階に到着。
降りて他の3基に目をやると
上がってくるエレベーターが一つ。
さりげなく窓際に立って様子を見てたら
やっぱりキャップを目深にかぶった雅紀が
俯きながら一人で降りてきて。
目線を上げて俺のことを見つけると
ニコッて…あの優しい笑顔を見せた。
それだけで…
なんだかすごく救われたような
ホッとしたような気持ちになる。
雅紀…やばっ…
カッコいいかも…//∇//)♡
やっぱ好きだわー…雅紀のこと♡♡
おっちょこちょいだったり
ふざけん坊だったり
ちょっと頼りないように
見えることもあるかもしれないけど。
…俺には(〃ω〃)♡
そばにいてくれるだけで
めちゃくちゃ安心できる…
俺のことをいつも一番に考えて
どんな時でも見守っていてくれる…
優しい優しい…恋人( *^艸^)♡