第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
しかも大野さん、唇を貪りながら
俺の身体をやわやわと撫で始めて。
なんとも言えないゾクゾクが
背中を這い上がってきたところへ
「…んんぅっっ…は、ぁっ…」
Tシャツの上から乳首を引っかかれて
キュイっと摘みあげられた。
自分でもびっくりするほど
身体がピクン!と跳ねてキスがほどけて。
脳が蕩け出しそうな感覚に
ぼんやりと漂っていたら
「翔くん…ホントに心残り、とか…ないの?」
大野さんの静かで低い声が
鼓膜の中にしっとりと入り込んできた。
「…ふぇ?」
「俺と…こゆことしないまま、お別れ…できる?」
ギュッと瞑っていた目をゆっくり開けると。
目の前には
優しさの中に、ほんのりと…
淫靡な光をたたえた大野さんの微笑んだ瞳。
それをぼぉーっと見つめていたら
今度は大野さんの手が
キツ苦しい下半身を撫で始めて
もにゅっとジーンズごと鷲掴み…
「…ひゃ、んんっ…」
身体中からチカラが抜けて
膝が崩れそうになった時
また大野さんの低い声が耳の中に…
「翔くん、帰ろ?…俺たちの愛のコテージに」
あ、愛のコテージ(〃ノωノ)♡…
↑昔『愛のコリーダ』という歌があったが
恐ろしくどーでもええ話ww
え……で、でも…帰るって……?
「耳を、すましてみ…?」
大野さんの優しい声に
身体はしっかり密着させながら
周りの音に聞き耳を立ててみる。
あれ…?
サイレンの音も聞こえないし
噴火の地鳴りみたいなのも聞こえない。
いたって…静か。
大野さんに手を取られて
シェルターから恐る恐る出てみると
岩たちの向こうに見える浅間山は
何事もなかったかのように…
いや実際、何事もなかったんだろう…
穏やかにその勇姿を見せつけていて
なんなら夕日の中で少し得意げに
反り返っているようにも見える。←んなわけないw
え……………え…??