第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
よくわからないまま
ぽーっとしてる間に優しく手を引かれて
ぽーっとしてる間に駐車場に戻っていて
ぽーっとしてる間にコテージに着いてて
あ、れ……?
ベッドに寝かされて…大野さんを見上げてる?
「翔くん、ごめんね?焦らせちゃったね…」
大野さんが覆いかぶさってきて
ちゅっ…ちゅっ…と優しいキスを顔中に落とす。
なんとなくまだぽーっとしたまま
大野さんの優しいキスを受けとめつつ
「噴火じゃ…なかったんですね…」
「ふふふ…そだね。多分ね、これが…」
後ろ手でゴソゴソとズボンのポケットをまさぐり
「コイツらが…守ってくれたんだよ( *^艸^)」
俺の目の前で…
ユニークな顔立ちの赤鬼と青鬼を
手のひらにコロンと転がして見せた。
「これ…売店、の…?」
「そそ(*^^*)魔除けにと思って買ったら…
いきなりお守りとして、さ?…大活躍♡」
俺は震える手でそれらを受け取り
しっかり胸に抱きしめた。
「ありがとう…ございました…っ…
お陰でこれからもっ…大野さんと、生きていける!」
やっとそれが実感できて
少し涙声になっちゃったら…
「翔くん…君って人は…っ…」
大野さんもなんだか
感激したみたいにうるうるした声になって。
それから、ほにゃ…って。
俺の大好きな笑みを浮かべた。
大野さん…
可愛くて、綺麗で、かっこいい…
胸の上で鬼たちを抱きしめてる俺の両手首を掴んで
微笑みながらゆっくりほどくと
大野さんは俺の首筋に顔を埋めて
皮膚をちゅうっと吸い上げた。
「…んぁっ…」
さっきの鬼押出し園で
大野さんに引き出されかけてた熱が
あっという間に蘇ってきて
身体中を駆けめぐっていく感じ。
首筋から唇や舌が這い下りてきて
Tシャツを引っ張られて露出した鎖骨を
やらしく舐め回されちゃったら、もう…
「…んんっ…ぅ…」
下半身が…ズキズキと脈打って
脚をもじもじと動かしてしまう。